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あしたのパスタはアルデンテ@ジャック&ベティ

久々に観たイタリア映画「あしたのパスタはアルデンテ」。
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タイトルからは???とストーリーが想像つかないけど、この映画を観た後は原題「MINE VAGANTI」(浮遊する地雷=歩く危険人物)がうなづけます。
南イタリアの小さい街「レッチェ」のパスタ工場を経営する一家の物語で、一見普通な登場人物のほとんどが「歩く危険人物」。
経営するパスタ工場の一家と共同経営者親子との晩餐会でゲイであることをカミングアウトしようとした弟トンマーゾ、それを知って弟よりも先にゲイであることをカミングアウトした兄アントニオ。
不本意な結婚を余儀なくされ、今は糖尿と闘うおばあさま、昔駆け落ちしてひどい目にあい、今は家に縛り付けられ、夜な夜な男を部屋に誘い込んでいる過剰にセクシーなルチアーナ叔母さま、精神科病院に入院していた共同経営者の娘アルバ。
女性やゲイが抑圧されている社会で自由を求める、がこの映画に込められたテーマでしょうか。
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イタリアはオープンなイメージがありますが、ローマやミラノなど大都市以外はどこか日本に似て保守的なところが今も根強く残っています。
フィレンツェで一番最初に借りたアパートの住人4人中イタリア人とハンガリー人の男性は、2人ともゲイだったし、夏の間、日光浴をしていたアルノ川の上流はゲイ専用になっていたし、リボルノのビーチにもゲイ専用あったりと、十分に市民権を得ているような印象だったけど、小さい街では話は別。

小さい街に縛られた登場人物たちが繰り広げるストーリーは繊細で切なくて、決してゲイをテーマにした色物の映画ではありません。
へんてこりんなタイトルに反して、笑えて切なくなるいい映画!
特にトンマーゾの家を訪れたゲイ仲間がビーチで踊るシーンは大好き!友達の中にはちょっと知人に似ているような・・・なんて探すのもちょっと楽しい。
イタリア語の歌ってちょっと演歌っぽくて覚えやすいのも魅力。すっかり耳に馴染んで、サントラが欲しくなったほど。あるのかな。

若い子に大人気な「リッカルド・スカマルチョ」エキセントリックなアルバ役がピッタリの「ニコール・グリマウド」とキャストもGood♪
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アルバは精神科に入れられていたり、人の車にコインで傷をつけたりとエキセントリックな女性ですが、時折見せる彼女の無防備な笑顔が噂されていることは彼女の本当に姿じゃないと教えてくれる。
チャーミングな「ニコール・グリマウド」にすっかり釘付け!
南イタリアの女性らしい、スレンダーな彼女のファッションも要チェックです。
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一緒に観た友人から福岡土産で「しまもと」の明太子をもらい、早速夕食のパスタに変身しました。
イタリアに明太子パスタはないけど、映画の影響かな?何となくアルデンテの美味しいパスタが食べたくなって。
by laperla616 | 2011-10-24 22:09 | 映画・舞台
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