どんなに流行が変わろうとも、私の中にはぶれない「軸」のようなブランドが二つある。
一つは「Emilio Pucci(エミリオ・プッチ)」、もう一つが「EQUIPMENT(エキプモン)」。
エキプモンはフランスでスタートし、1度途絶えてしまった後にニューヨークで再スタート。
袖を通した瞬間に背筋が伸びる、そんなシャツのブランドです。
21歳の誕生日のこと。
車で青山の骨董通りにあったエキプモンの前を通った時、友だちたちがサプライズでエキプモンのグリーンのシャツをプレゼントしてくれました。
シルクのてろっとした落ち感と、体が泳ぐようなメンズライクなサイズのシャツは当時の私には大人っぽくて、着るたびにときめいていた記憶があります。
当時憧れていた熊倉 正子さんがPRされていたこともあって、すぐにエキプモンのシャツの虜になりました。
この写真で熊倉さんが着ているシャツも確かエキプモンでは⁉︎
パリに行く度に一枚ずつ買い集めました。
淡い水色のシルクにチョコレートブラウンの総レースのシャツ、ヘビ柄にピスタチオグリーンのベロアのシャツなどなど。古い建物が建ち並ぶサンジェルマン通りで、真っ白な、コクーンというか、白い洞窟のような店内。ハンガーにかかったシャツがラックにズラリと並んでいる。パリらしい、華やかなものが求められる当時に、この美意識の高さは多いに刺激を受けました。
一枚、一枚の完成度が高くて、ちょっとした場に着て行っても恥ずかしくないエレガントさを持ち合わせていたのがエキプモンのシャツ。
何年か前に再スタートしたと知った時はうれしくて、うれしくてたまりませんでした。
シャツのサイズが細身になったり、ワンピースもあったりと、デザインのバリエーションが増えてますます洗練された感じ。
そんな中、たまらない一枚を発見。
サラリーマンの男性たちは絶対着てはいけないシャツ(笑)、でも女性にとってはたまらなくチャーミング!
日本では見かけないけど発売されるのかな?いや、発売して欲しい!
こんなエスプリがたまらなく愛しいと思ってしまうのです。