ソマリアの遊牧民からトップモデルになった、ワリス・ディリーの自伝映画。
前から見たかったら家の近くの「ジャック&ベティ」で上映されると聞いて、ヤッタ!
ワリスという名前はソマリアの言葉で「砂漠の花」をさす。
その名のとおりワリスは美しく、清掃服を着ていても人がその美しさに気づいてしまうほど。
もともとソマリア人は背が高くて、気品のある目鼻立ちの整った顔立ちが特徴と言われるだけあって、ワリスも美しい横顔です。
遊牧民の父と母に生まれ、過酷な少女時代を過ごしたソマリアを脱出して、ロンドンで有名フォトグラファーにハンバーガーショップで見いだされてトップモデルになり、アフリカの悪しき習慣を撲滅すべく運動をしていく、強くて美しくて勇敢な女性です。
何と言っても、ワリス役のリヤ・ケベデが見事にワリス・ディリーを表現しています。
彼女も有名なトップモデルで、しかもピュアな内面が現れていて、映画を見終わった時にはすっかり彼女のファンに!ワリス役をやるのは彼女をおいて他にはいなかったはずです。
美しいトップモデルになるまでのサクセスストーリーとしても十分見応えがありますが、重く深刻なテーマも含まれていて、ショッキングなシーンもあるのは確か。
この映画を観てアフリカの現状に愕然とさせられたこと、美しさと強さは併せ持って始めて輝くこと、たくさん教えられた気がします。
私が20代くらいにこの映画に出会っていたらどう感じていたかな、重いテーマに敬遠していたかな。
客層は年配の女性が中心でしたが、ぜひ若い女性にも見て欲しい映画です。
女性として先進国に生まれたことがいかにしあわせなことかをかみしめて欲しい、そして今を大切に生きて欲しい。しあわせになる為に。