「愛おしい」って言葉がいっきに好きになった「アバウト・タイム 愛おしい時間について」。
それほど今の私にグッと入り込んでくるすてきな映画でした。
何がいいって非モテ系の主人公が、自分が、周りを、幸せになる為に一生懸命なところ。
何よりこのポスターの溢れる笑顔には、どんな美女だって叶わないでしょ!
タイムトラベルなんて一見すると突拍子もない要素だけど、それがストーリーにしっくりとはまっているところがこの監督のすばらしいところ。
タイムトラベルがあれば何度だってやり直しができるような気がするけど、そうはいかないのがこの映画の素晴らしさ。
タイムトラベルをもっても変えられないのが運命だということ、タイムトラベルができない私たちにとって、やり直すことができないからこそ毎日を大切に生きなければということを教えてもらったような気がします。
普段当たり前のように日常に転がっていることが、実はとってもしあわせなことなんだってしみじみ実感しました。
映画を見終わった後の満ち足りた余韻は久しぶりに味わいました。
主人公が大人になっても家族と海辺で過ごすこと時間、主人公とメアリー演じる「レイチェル・マクアダムス」との日常、妹を思いやるところ、主人公のお父さんがガンを宣告されてから亡くなるまでの時間、その時間一つ一つが意味を持つ「愛おしい時間」。
ああ、いいなあ。
後から後から、一つ一つのシーンの素晴らしさに気づかされてしあわせな気持ちになれます。
もう一つのこの映画の魅力は選曲の素晴らしさ。
なかでも挙式の新婦の入場シーンで流れるのが「Il Mondo」。
一般的に、正式な教会の入場にこんな曲は使わないはず。
この曲をパーティに使いたがっていた新郎に、新婦からのサプライズプレゼント!
そしてこの歌のこれでもかっていうほどの王道のラブソングっぷり!幸せの絶頂ぷりを表現するにはうってつけの曲です。
土砂降りのパーティもタイムトラベルをせずにあえて受け入れる。誰もがhappyな時間をやり直す必要なんてどこにも無いからです。
それにしてもお父さんのスピーチよかったなぁ。
ああ、サントラも欲しくなってきました。
我が家のDVDコレクションに加わるのは間違いなく、クリスマスの夜にでも観ようかな。