FELICE



ノクターナル・アニマルズ

ああ、私は心からトム・フォード監督の美意識が好き。
この映画を見終えてそう確信しました。
近年のファッションデザイナーとして、映画監督として、彼に叶う才能の持ち主はなかなか現れないでしょう。
往年の巨匠と呼ばれる監督たちのリストに名を連ねる日もそう遠くはないのでは。
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オープニングの豊満過ぎる女性たちがお肉を揺らして踊る姿に度肝を抜かれますが、これも彼独特の美意識。グロテスクの中に宿る美といったところでしょうか。

前回の「シングル・マン」の主人公は美しい家に暮らし、美しいスーツに身を包み、美しい恋人と美しい女友達、美意識を貫いた死。全体を通して研ぎ澄まされた美意識に溢れていました。
ファッションデザイナーが片手間に撮ったなんて言ったら失礼なほど、初めてにして完成度が高い作品。

今回の「ノクターナル・アニマルズ」はモダンアートを手がけるギャラリーの女オーナーはやっぱり美しい家に暮らして、そのままストーリーが進むと思いきや、小説の中のテキサスの電波も届かない田舎での残酷なストーリーと交互にが進んでいく。
小説に込められた元妻への思いは復讐と捉えるのが一般的かもしれませんが、赤毛の美しい妻と娘が殺され、主人公も犯人を撃って自分も死ぬ。
お腹にいた子供を堕し、自分には無いものをいくつも備えた男性の元へ行き、自分の才能は否定される、その時に元夫はすでに死んだも同然と伝えたかった、それが私の解釈。もちろん、これは人によって違っていい。だって監督はそれを望んでいる。

美しい映画を撮るだけじゃないんだ、こんなに色々なものが絡み合った、観る人によって捉え方が違ってくる、複雑ながら一瞬にして心を掴まれた作品でした。
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出来れば美しいものだけに囲まれて暮らしたい。
それが心からの願いとしても現実はそうもいかない。
そういう環境の中で時には傷つくこともあって、つくづく生きにくいなあと感じる時があります。
だからこそトム・フォード監督の美意識に共感を覚え、いつまでも観続けていきたい。
そんな風に確信したら、何だか生きづらいことが少し楽になった気がしました。
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by laperla616 | 2017-12-01 22:04 | 映画・舞台 | Comments(0)
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