先日一冊の本との運命の出合いがありました。
本のタイトルは「
スヌーピーの大好きって手をつないで歩くこと」。
7年ほど前の雑誌のインテリア特集で、フランス女性宅の写真が目に留まりました。
赤い切文字でスヌーピーの詩が飾られた真っ白な壁の写真は赤白のコントラストと、チャーミングな詩にすっかりくぎづけに。
以来、インターネットや本屋さんで探し続けていましたがなかなか見つからないまま。
オーダーしたタオルを取りに六本木ヒルズのお店へ行った際に、ふとCDや写真集のコーナーを覗くと「Love is・・・」、「Love is・・・」・・・、見つけました!
「Love is sharing your popcorn」(大好きってポップコーンを分け合うこと)
これが私が探していた詩。
なんてこと無いのにポップコーンの響きがチャーミングなあまり、ついついつぶやいてしまう。
「分け合う」が、私の思う「大好き」そのもの。
ママタルトの「フルーツタルト」や、「千疋屋」のフルーツはついつい一人占めしたくなるけど、実は一人占めって美味しくない。
年が離れた兄妹だったせいか、子どもの頃はケーキやフルーツ、おもちゃと、大好きなものはみーんな一人占めできました。
それが当たり前だと思っていましたが、友だちの家に遊びに行くと兄弟で仲良く分けあったり、時にはけんかしながらおやつを食べる姿を見て、いつもよりはるかに美味しそうに感じたことを鮮明に覚えています。
美味しいものや息を呑むほどの美しい光景、心に響く美しい音楽に出合ったときは、大好きな友人や恋人、父が隣にいてくれたら!と思わずにいられない。
この本の中にはたくさんの大好きが詰まっています。
「Love is the whole world」(大好きって全世界)
「Love is walking in the rain together」(大好きって一緒に雨の中を歩くこと)
「Love is letting him win even though you know you could slaughter him」(大好きって軽く勝てると知ってて負けてあげること)
「Love is a letter on pink stationery」(大好きってピンクの便箋と封筒)などなど。
谷川俊太郎の訳はLoveを「愛って・・・」ではなく、「大好きって・・・」と訳されているところが素晴らしい。もう、この一言だけで虜になっちゃう。
大好きな本、大好きなアイスクリーム、大好きな場所、大好きな犬、そして大好きな人。
大好きって人それぞれで、人生に大好きがいっぱいあったほうが絶対に楽しい。
彼は「Love is hating to say good-bye」(大好きってさよならを言うのがいやなこと)が気に入ったみたいで、何度も何度も繰り返して覚えていました。
人によって「大好き」が違うのも面白い。
しばらくは眠る前にこの本を読むのが日課になりそう。