FELICE



カテゴリ:映画・舞台( 218 )


極上のドキュメンタリー映画

水曜日は満席で観られなかったので、再びチャレンジ。今日が最終日だけに雪が降っても観たかった。
3月に「ジャック&ベティ」で上映予定だけど、こういう映画はきれいな映画館で観たい。うっとりして出た瞬間に萎えてしまうから(笑)。

私が初めてドリス・ヴァン・ノッテンの作品を知ったのは、バーニーズ ニューヨーク新宿店で見た美しいインド刺繍のストールでした。

涙が出るほど手が込んでいる刺繍は作り手の強いこだわりに圧倒された。その刺繍は彼の拘りであり、この刺繍を思い通りに創り出してもらうためインドに工場を作り、働く者たちの生活を背負う。
そこまでするデザイナーは他にいるのだろうか。
映画の中では誰もが彼以外はいないと口を揃えて断言する。今年96歳になるアイリス・アプフェルに「彼は私の宝物」と言わしめるほど。
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彼の美しい洋服は、映画のタイトルと映画館に貼られていたメッセージに集約されている。
そしてそれはこれからの生きていく道しるべになった。
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洋服作りから離れて、手入れされた庭で家に飾る花や緑を積み、公私ともに30年来のパートナーと料理を作って過ごす。
さりげなくあしらわれた花の美しいこと!
趣味の良いインテリアに調和するように活けられた花はフローリストとしても参考になりました。
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そう、私が思う美しい人、美しいものを作り出す人はみな揃って美しい暮らしをしている。
確かに、昔見たファッションデザイナーの自宅写真を集めた写真集はほんとうに美しかった。その中でも際立って好みだったのが「JUNKO SHIMADA」。
ドルチェ&ガッバーナ、カール・ラガーフェルドなど早々たる顔ぶれの中、彼女の家は素晴らしい美意識が行き渡っていた。
今なら間違いなくドリス・ヴァン・ノッテンの家でしょう。
ああ、早くDVDが欲しい。
何度も観て、彼の美意識、彼の言葉一字一句を逃さず心に刻みたい。
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by laperla616 | 2018-02-02 21:38 | 映画・舞台 | Comments(0)

「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

久しぶりに観たい映画、「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」。
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このタイトルだけでドリス・ヴァン・ノッテンと気が合いそう(笑)。
それは冗談としても、昔から憧れているデザイナーの一人で、多分1、2番にすごい才能だと思っています。
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ああ、映画の内容なんてチェックしないで、感じるままに観よう。
きっと私の好きな世界観が待っていて、間違いなく観終わった時に観る前の私とは違っているはず。
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by laperla616 | 2018-01-28 21:31 | 映画・舞台 | Comments(0)

ノクターナル・アニマルズ

ああ、私は心からトム・フォード監督の美意識が好き。
この映画を見終えてそう確信しました。
近年のファッションデザイナーとして、映画監督として、彼に叶う才能の持ち主はなかなか現れないでしょう。
往年の巨匠と呼ばれる監督たちのリストに名を連ねる日もそう遠くはないのでは。
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オープニングの豊満過ぎる女性たちがお肉を揺らして踊る姿に度肝を抜かれますが、これも彼独特の美意識。グロテスクの中に宿る美といったところでしょうか。

前回の「シングル・マン」の主人公は美しい家に暮らし、美しいスーツに身を包み、美しい恋人と美しい女友達、美意識を貫いた死。全体を通して研ぎ澄まされた美意識に溢れていました。
ファッションデザイナーが片手間に撮ったなんて言ったら失礼なほど、初めてにして完成度が高い作品。

今回の「ノクターナル・アニマルズ」はモダンアートを手がけるギャラリーの女オーナーはやっぱり美しい家に暮らして、そのままストーリーが進むと思いきや、小説の中のテキサスの電波も届かない田舎での残酷なストーリーと交互にが進んでいく。
小説に込められた元妻への思いは復讐と捉えるのが一般的かもしれませんが、赤毛の美しい妻と娘が殺され、主人公も犯人を撃って自分も死ぬ。
お腹にいた子供を堕し、自分には無いものをいくつも備えた男性の元へ行き、自分の才能は否定される、その時に元夫はすでに死んだも同然と伝えたかった、それが私の解釈。もちろん、これは人によって違っていい。だって監督はそれを望んでいる。

美しい映画を撮るだけじゃないんだ、こんなに色々なものが絡み合った、観る人によって捉え方が違ってくる、複雑ながら一瞬にして心を掴まれた作品でした。
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出来れば美しいものだけに囲まれて暮らしたい。
それが心からの願いとしても現実はそうもいかない。
そういう環境の中で時には傷つくこともあって、つくづく生きにくいなあと感じる時があります。
だからこそトム・フォード監督の美意識に共感を覚え、いつまでも観続けていきたい。
そんな風に確信したら、何だか生きづらいことが少し楽になった気がしました。
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by laperla616 | 2017-12-01 22:04 | 映画・舞台 | Comments(0)

「プラネタリウム」@ジャック&ベティ

ナタリー・ポートマンとリリー=ローズ・デップ、類い稀なき美しい姉妹の組合せを思いついた人にまず感謝しないと。それほど二人でなければ成り立たない映画でした。
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映画の評価としては低いようですが、ナタリー・ポートマンの圧倒的な美しさ、リリー=ローズ・デップの年頃の少女の不安定な、危うい少女性を、雪や鳥、南仏の海と一緒に表現された映像はそれだけで一見の価値があります。
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映像からフランスの「ソフィア・コッポラ」と言われているようですが、美しいで終わるのがソフィア・コッポラで、そこに第二次世界大戦前のユダヤ人の問題を織り交ぜるのがフランス人監督ならではかもしれません。
それほど第二次世界大戦直前のヨーロッパは映画になりやすいシチュエーションが揃っていて、それは知らなければいけない事実だからこそその時代を描くには避けては通れない。

ああ、それにしてもこんなオシャレ系の映画はやっぱりジャック&ベティ以外で観たい(笑)。
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by laperla616 | 2017-11-17 21:38 | 映画・舞台 | Comments(0)

エタニティ〜永遠の花たちへ〜@ジャック&ベティ

ああ、iPhoneのOSをアップデートしたら、書いてる何度も落ちてしまうのがカナシイ・・・。

今日は「青いパパイヤの香り」のトラン・アン・ユン監督の最新作、「エタニティ〜永遠の花たちへ〜」を観てきました。
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トラン・アン・ユン監督ならではの絵画のような美しい映像と音楽、風に揺れる草木のかさかさと乾いた音、すべてが五感で感じる映画でした。
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1番印象的だったのは、家族げもっともしあわせな瞬間に流れるドビュッシーの「アラベスク第1章」。
スクリーンから溢れ出すしあわせそうな映像と、流れるようなピアノの旋律が重なって、胸がしめつけられるほど美しいシーンでした。
登場する俳優の台詞は少なめで、時々入るナレーションと、ボタンを一つ一つ外す指の動き、表情で語ります。
ボタンを外すシーンでは、腕の角度やボタンの外し方など監督の細かい指示に反発したそうですが、完成した映画を観て、あまりの美しさに感動したそう。
確かにそれはそれは美しいシーンでしたね。
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可愛らしい三姉妹のお話から始まり、1番上の姉が結婚して双子の誕生を皮切りに5人の子供に恵まれ、第2世代、第3世代と100人を超えていきます、
そして、その中で失われていく「命」も。
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美しく、静かに、いくつも誕生する新しい「命」と大切な人の「死」を見つめる2時間でした。




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by laperla616 | 2017-10-18 22:52 | 映画・舞台 | Comments(0)

『マリー・アントワネットに別れをつげて』@銀座メゾンエルメス

銀座メゾンエルメス内の「ル・スチュディオ」で観る映画はやっぱりフランス映画、イタリア映画あたりがいい。
ゴージャスな、あるいは華やかな、つまりシンプルにうっとりできる映画。

来月の上映映画は、久しぶりにうっとりできそうな『マリー・アントワネットに別れをつげて』。
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革命の嵐が吹き荒れた時代は同時にフランスが栄華を極めた時代でもあります。
「綿密なリサーチをもとに、18世紀の衣装を細部まで再現。ヴェルサイユ宮殿でロケを敢行し、時代の香りを余すことなく伝えた野心作。」
これだけで十分。観たいです!
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by laperla616 | 2017-09-28 20:24 | 映画・舞台 | Comments(0)

ボンジュール・アン@ジャック&ベティ

先週観た映画の備忘録です。
この映画は「トスカーナの休日」の続編というか、同シリーズだと思っていたら、フランシス・フォード・コッポラ夫人が自らの経験を元に、80際にして監督を務めた作品。
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「トスカーナの休日」といい、今回の「ボンジュール・アン」といい、人生に行き詰まったアメリカ女性役にダイアン・レインがこんなにもフィットすることは正直驚きです。

15年くらい前、「デブラ・ウィンガーを探して」という映画の中でハリウッド女優たちが大人の女性を演じるのがいかに難しいか、大抵は主人公のお母さん役かいじわるな上司役で、 大人の女性を主役にした映画がない苦悩をインタビュー形式で告白していました。
大抵は若く見せようと整形に走ってしまう中、ダイアン・レインはナチュラルでシワを魅力にも変える、ハリウッドでは稀有な女優の1人になったなあと強く感じました。
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映画の敏腕プロデューサーの夫に伴って各地を飛び回り、夫のサポート、1人娘の子育てに追われて夫婦でゆっくり旅行することもなかったアンを、夫の仕事仲間であるフランシス人のジャックがカンヌからパリまで送り届けるストーリー。
日本人ならばまっすぐパリに向かって7時間ちょっとで着いてしまうから映画にもならないでしょうが(笑)、そこは食を愛し、ワインを愛し、女性を愛し(笑)のフランス人ならではの、寄り道たっぷりの楽しいロードムービーに仕立て上げる。ああ、かなわないなあ!

冒頭で映画プロデューサーの夫のセリフで、日本人のクライアントとの食事がいかにつまらなかったか、お辞儀ばかりして腰が痛くなったとあったが、アメリカ人から見た日本人像とフランス人像が垣間見えて、またそれがフランス人のジャックと対比になっている気がしてクスッときました。
ワインこそ飲めないけど、無類の食いしん坊にとっては、各地の美味しい料理の数々はそれだけで十分に魅力的でした。
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アンの夫がブタペストに向かった瞬間からアンを口説いきつつも、パリに着く日まで二人には何も起きない。
ストーリーが無い、のではなく、これはその過程の美味しい食事とワイン、時にはピクニックをしながら、フランスの観光地、大人の会話の駆け引きを楽しむ映画なので、ストーリーうんぬんというだけ無粋な気がします。
女性だったら今すぐフランスを車で回りたい!、旅に出たい!となるはず。

食事のシーンで、ジャックがアンの年齢を重ねた美しさをデザートの「クレームブリュレ」にたとえて、途中から「ボンジュール、ブリュレ!」と呼んでいたのが気に入ったので、個人的には「ボンジュール・ブリュレ」のタイトルが良かったなあ。

ダイアン・レイン主演のロードムービーがイタリア、フランスときて、次回はスペインあたりの映画ができることを楽しみにしています。
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by laperla616 | 2017-09-19 04:50 | 映画・舞台 | Comments(0)

ブランカとギター弾き@ジャック&ベティ

予告をチラッと観た瞬間からどうしても観たかった映画「ブランカとギター弾き」。
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フィリピンのスラム街で1人で路上生活を続けるブランカと盲目のギター弾きのピーター、日本人監督がこの2人を撮った映画がどんな風に仕上がっているのか確かめたかった。
うまく言えないけど、いわゆる日本映画らしくまとまってないことにちょっとホッとして。

澄んだ歌声のブランカ、盲目のギター弾きのピーター、ストリートチルドレンのセバスチャンと、キャストがとにかく良かった。
慈愛に満ちたピーターは勝手に飛び出したり、盗みをするブランカをいつも優しく包み込む。彼の弾くギターはけっして上手ではないけど音色が優しい。
彼はこの映画がカンヌで上映された直後に急逝されたそうですが、最後に素晴らしい代表作ができたことをうれしく思っているでしょう。
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路上で歌っているところをクラブオーナーに誘われてクラブで歌うようになって、てっきりそのまま有名になっていくストーリーだとばかり思っていたら盗みの疑いをかけられて、あっけなくクビになってしまう。
映画だからといってそううまくはいかない、がいい。
そしてフィリピンは日本以上に危険が待っている現実を、シリアスになり過ぎず、美しい映像で表現している。

夏に佐渡に行った時、シネマカフェのオーナーがこの映画を上映したいの、と話してました。
きっとあのカフェで観たら感動もひとしおだろうなあ。
小さな映画館でいい、少しでもたくさんの人に観てもらいたい映画でした。

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by laperla616 | 2017-09-13 14:12 | 映画・舞台 | Comments(0)

ジュブナイル〜少年たちの物語〜@ブリリアショートショートシアター

夏の終わりにぴったりなショートフィルムの「ジュブナイル」。
背伸びしたい子供たちは甘酸っぱくて、かわいくて。
ねえ、そんなに背伸びしなくてもすぐに大人になれるのよ。
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ショートフィルムは難しいと言う人もいるかもしれませんが、ある瞬間を切り取るとたくさんの言葉は必要なく、ダイレクトに伝わってくるんです。
その感覚を楽しむのがショートフィルムの醍醐味。

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by laperla616 | 2017-08-30 21:45 | 映画・舞台 | Comments(0)

少女ファニーと運命の旅@ジャック&ベティ

世の中には真実を知らなければいけないことがあって、その最たるものが「戦争」。
優秀な民族ゆえに自分たちの足元を脅かすとして、罪のない人たちの命を奪った「ユダヤ人迫害」の中で、子供たちだけで山を越え、スイスに逃げた実話をもとにしたのが「少女ファニーと運命の旅」。
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ユダヤ人の子供たちを保護する市民団体、ドイツ軍に密告する神父や幼子の母、危険を承知で自分たちをかくまうイタリア人の農夫、まわりの大人たちに翻弄されながらスイスへと逃げる間にどんどん成長していく子供たち。
その姿のかわいらしさと言ったら!
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小さい子たらが懸命に走って疲れてもサッカーをしながら走りきってしまう、どんな過酷な状況下でも乗り越えていく賢さとくじけない意志の強さはやはりユダヤ人の子供ならではという気がしました。

子供たちをスイスへ連れて行く役割の少年が子供たちを置いて汽車から逃げ出し、拘束されながらファニーに託した手紙は白紙と、最初は少年の意図することが理解できずにいた。ずっと子供たちは裏切られたと思っていたけど、とっておきのラストに答えが待っていました。
ああ、子供たちが裏切られてなくて良かった!
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時を同じくして今読んでいるのが、先日亡くなったフランスの政治家「シモーヌ・ヴェイユ」の自伝。
アウシュヴィッツのビルケナウ収容所に強制送還されながらガス室送還を姉ともども免れて、フランスで愛される政治家の1人になった女性です。
ファニーと子供たちの話も実話、シモーヌ・ヴェイユの話も目を背けてはいけない、大切な真実。
8月だからでしょうか、いつも以上に色々と考える月になりました。
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by laperla616 | 2017-08-27 23:12 | 映画・舞台 | Comments(0)


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